身体活動レベル

身体活動レベル(physical activity level:PAL)とは、食事誘発性体熱産生の影響も受けるが、主に身体活動量の指標であり、二重標識水法(doubly labeled water method:DLW)で測定された総エネルギー消費量を基礎代謝基準値で除した指標と定義される。

平均的な日本人の身体活動レベルをI(低い:1.40-1.60)、II(ふつう:1.60-1.90)、III(高い:1.90-2.20)の3段階に分類している。

※基礎代謝基準値は厚生労働省が制定した日本人の食事摂取基準における体重1キログラムあたりの基礎代謝量の代表値で、年齢、性別ごとに定められている。




レベルⅠ生活の大部分が座位で、静的な活動が中心の場合
レベルⅡ座位中心の仕事だが、職場内での移動や立位での作業・接客等、あるいは通勤・買物・家事、軽いスポーツ等のいずれかを含む場合
レベルⅢ移動や立位の多い仕事への従事者。あるいは、スポーツなど余暇における活発な運動習慣をもっている場合

年齢(歳)身体活動レベル
レベル I(低い)レベル II(ふつう)レベル III(高い)
1-2-1.35-
3-5-1.45-
6-71.351.551.75
8-91.401.601.80
10-111.451.651.85
12-141.451.651.85
15-171.551.751.95
18-291.501.752.00
30-491.501.752.00
50-691.501.752.00
70以上1.451.751.95