二重標識水法

二重標識水法は、水の構成成分である水素と酸素の安定同位体を使った測定方法である。

分子量が水素は1 、酸素は16のものが大部分を占めるが、通常の水でも水素では分子量が2 、酸素では17と18のものが微量であるが、含まれている。

これらは、中性子数だけが異なるが、安定な状態にあって、形を変えることがない。

分子量が多いものは、質量が重くなるので、海洋深層水のように深いところにある水では、その濃度が高くなり、高山の水では薄くなる。

二重標識水法では、分子量が2 の水素と分子量が18の酸素を通常の水より多く含む水を飲む。

この水は、体の中の水分に均一に混ざっていく。

その後、身体活動量の多い被験者では、酸素を多く使うため、体の水分中の分子量が18の酸素の濃度が速く薄くなる。

その原理を使用して身体活動量を評価する方法である。

対象者は、定期的に尿をとるだけなので、大きな負担なく普段どおりの生活をすることができる。